コロナウィルスの影響ににより在宅勤務を行なっている人は多いと思います。
私は、アメリカを本社に置く外資系IT企業に勤めているのですが、流石外資系きぎょうということもあり危機管理は徹底して行われており、私のリモートワーク歴も4週間目に突入しました。
その四週間目に突入した在宅勤務(リモートワーク、テレワーク)について思うところを記事しておきたいと思います。
Internet回線はとっても大事
こう言った緊急事態になる前から恐らくほとんど家庭にはブロードバンド回線を使用したInternetアクセスはされていたかと思います。これまでは、家でゴロゴロYoutubeやNetflix等のVideoストリーミングサービス用途がほとんどだったかと思います。
こういったVideoストリーミングサービスはそれぞれのアプリケーション内に一時的にデータをキャッシュさせてからVideo表示がされます。ですので、Internet回線が多少遅くても何とか安定してサービスを提供することが可能になっているのです。
もちろん、回線速度が追いつかない場合には、解像度を自動的に落としてデータ量を減らすという仕組みも行っています。
さて、リモートワークにおいてのInternet回線としてはどうでしょうか?
仕事でInternetを使う理由としてはもちろんEメールのチェックであったり、会社にVPN接続して会社内のサーバにアクセスするということが挙げられます。
このような場合には実はあまりInternet回線の速度は重要ではありません。もちろん早いに越したことはないのですが、自分さえそれに耐えられれば何とか業務を行うことは可能です。
それは、Eメールや社内サーバとのデータ通信はリタルタイム性はそれほど重要ではないからです。
じゃ、何に必要かというとVideo会議においてです。
Video会議で重要なのはもちろんコミュニケーションです。せっかくVideo会議を使って人とコミュニケーションを行おうとしているのにInternet回線が貧弱で音が途切れ途切れになったり、Video解像度が低くて表情が全く分からないと言った状況になってしまったら、意味を為しません。
ですので、如何に安定して高速なInternet回線を自宅に用意しておくのかが重要になります。
我が家では、先にも記事にしたとおり過去にはいわゆるBフレッツなPPPoE回線を使用していたのですが、その速度の遅さに耐えられず、回線種別の変更を行いました。
PPPoE回線からIPv6をベースとしたIPoEサービスを提供しているIIJmioひかりへの変更です。IPv4への接続はDS-Liteという仕組みを使って行っています。
回線速度はダウンロードは時間帯によってばらつきはあるものの、安定して250Mbps以上となり、アップロードは800Mbps越えを叩き出しています。
これだけ出ていれば、Video会議に関して全く問題はありません。
Video会議に出席して、なんか品質悪いなって人の話を聞いてみるとやはりPPPoE回線だったりするので、やっぱInternet回線の品質は最も重要ですね。
また、昨今は在宅勤務者が増加してPPPoE回線におけるトラフィック増もしていると思うので、より速度の低下が発生しているのかもしれません。
敢えて言います、PPPoE回線を現在使用している方は何らかの非PPPoE回線に1秒でも早く乗り換えることをお勧めします。
作業スペースは重要
在宅勤務ですので、まさに自宅で仕事を行うことになります。
仕事をするのですから、ちゃんと仕事を行うスペースを確保しておくことは重要です。
My書斎があるような家でしたら良いのでしょうが、恐らくほとんどの家庭ではそんなハイソな環境があるということは無いと思います。
私の周りの人たちに聞いても、家で仕事するといっても場所が無いという人が多かったです。
なので、仕方なく会社からのリモートワークの推奨を無視して会社に来ていると。。(現在は必須に変わってきていますのでそんな人はもういないでしょうが)
私の場合は嫁さんの理解を得て寝室の片隅に小さな机(PC用ローテーブル)を置かせてもらいそこで仕事をしています。
PC用のローテーブルはキーボード置きが引き出しになっており、使わない時には引き出しを閉じておくことができます。
よって、通常時はスペースを最小限に留めておくことが出来るのです。
本来であればちゃんとした机と椅子で作業を行いたいところではあるのですが、狭い家なので場所があるだけでもありがたいと思い我慢我慢です。
4Kモニターは必須
せっかく仕事用のスペースがあるわけですからチマチマとノートPCのディスプレイで仕事をしている場合ではありません。
私は、BenQの28インチ4Kモニターを購入して使用しています。もともとはプライベート用のMac miniのモニターとして購入したものです。
一度4Kモニターの広大なスペースを体感してしまうと、二度とFHDモニターには戻る気はしません。いまだオフィスではFHDのモニターが主流となっており作業効率だけを考えるとオフィスで資料を作成するより家で仕事した方がよっぽど良いという感じです。
さらに私はこの4Kモニターを購入する前にしようしていたiiyamaのFHDモニターをサブモニータとして使用しています。
4Kモニターはメインモニターとして使用し、サブモニターには、Youtubeを流しっぱなしにするとか、株価を表示したりとか(おいおい)しています。もちろん、資料を並べてみたい時にはもはやなくてはならないデュアルモニター構成ですね。
Webカメラは必ず使用する
リモートワークで必ず使用するVideo会議ですが、Videoを利用しないユーザが多いと思います。もちろん自宅ですので家の中の風景を見せたく無いという理由があるのかもしれませんが、Video会議のデメリットとしては相手の表情が読み取りにくいということがあります。
直接面して会議をしていないのでよりオーバーリアクション気味にでも表情を見せた方が会議はスムーズに行われると思っています。
Video会議ソリューションによっては顔を認識してそれ以外の背景をぼかす機能を持っていますので、そういったのも積極的に使ってみると良いかもしれません。
私はMacBookをクラムシェルにして使用しているので、Video会議用にUSB Webカメラを別途使用しています。
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イヤホンも忘れずに
これは在宅勤務だけではなく、Video会議をリモートから参加する場合のエチケットですね。
PCもしくはスマホ内蔵のマイク、スピーカーを使用して会議に参加しても良いのですが、音質が悪いと会議の気が散ってしまいます。会議を短い時間で簡潔に終わらすためにもマイク付きのイヤホンを使用して参加することをお勧めします。
私は、先に紹介したbeatsXを使用して会議に参加するようにしています。
一時期はUSBカメラに内蔵されているマイクを使用していたのですが、スピーカーからの音を拾ってそれがエコーにならないようにエコーキャンセルが効いてしまい会話の頭の部分が欠けるという事象が発生したので辞めました。
私個人的には、イヤホンで参加するより、外付けスピーカーとマイクで参加したいのでイヤホンを使わずに高音質で参加できる方法をもう少し模索したいと思っています。
あと、Video会議中にキーボードをバシバシ叩く人もいますが、意識してキーボード音を下げる必要はありですね。
こういう時こそコミュニケーションを取ろう
毎日自宅で仕事をしていると、同僚とのコミュニケーション量は格段に減ってしまいまいます。
ですので、社内で使われているコミュニケーションツールを使って積極的に会話をするように心がけましょう。
普段であれば、だれか隣に座っている人にちょっとした質問ができたり、どこかで話をしている内容が自分にとっては有益だったりしたのですが、一人で仕事しているとそれが全くなくなるので、中長期の観点ではかなりのインプット量減となってしまいます。
私は、人に聞いた方が早いような質問はバンバンするし、しょうもない会話もツール上で行うことも全然平気なのですが、この三週間全くレスのない人は息をしているのか全く不明です。
明らかに仕事量は減っていると思うので、レスする時間がない状況とは考えにくいです。
オンとオフをちゃんと分ける
家で仕事をしていて、同僚から聞こえてくるのは自宅だと落ち着いて仕事が出来ないということです。子供が小さいので邪魔してくるとか理由は色々ですね。
在宅勤務で重要なのは家族の理解にあると思います。いつもいないおとうちゃんがなぜか家にいるイコール遊んでいると思っていることが理由なんですかね?
私の場合は、ありがたいことに家族の理解が得られており私が机に向かっている場合はよほど緊急の理由でない限り私の寝室に入ってくることはありません。
個人的な性格もあるのでしょうが、子供達に常に優しくするというのがしつけとは思っていません。家にいると集中できないので、オフィスに来る。そしてコロナに感染するなんて話になったら本末転倒です。
また、せっかく通勤の往復の時間をとる必要が無くなったのでその時間を有効に使うべきだと思います。その時間はどんな時間でも良いと思います。テレビゲームするのもよし、普段見ないテレビをみるのもよし、Amazon Primeの映画を片っ端からみるというのもありだと思います。
また、勤務体系にもよると思うのですが、ちゃんと7.5時間机の前にしがみついている必要もないと思います。ランチ時間に合わせて1〜2時間散歩するというのもありだと思いますし、仕事が終わってしまえば5時半を待たずに終わらせるというのもありだと思います。
注意したいのは仕事しているようで、家事もしているようでという中途半端な時間だけは辞めた方が良いですね。
私は余った時間は、
・棚積みされていたやっていないPS3ゲームをやる。
・AppleTV+に加入して1日1本必ず観る
・オンライン英会話を毎日する。(これはリモートワークとは関係なくやっているけど)
・Youtubeを見ながらHIITで減量を試みる
としています。もちろん家族との会話も増えました。
アフターコロナについて
コロナウィルスが終息となったあとの世界はどうなっているでしょうか?
本来であれば、日本におけるリモートワークの大実験としては夏のオリンピックだったのでしょうが、意図せず急に訪れたリモートワーク必須な状況です。
業種にもよりますが、私の場合はそこそこ上手くいっていると感じており、懸念としてはお客様とのビジネスの進捗が悪くなっているということだけです。
コロナが落ち着けばお客様との会話は改善すると思いますので、今はみんなで辛抱が必要です。
アフターコロナに関してですが、コロナ以前と同じ働き方に戻るかというと、そうはならないと思っています。最悪の場合はリストラもあるでしょう。私もアメリカの外資系IT企業に勤めていますので、正直コロナの世界的終息宣言が出れば大きなリストラがあると想像しています。
また、必ずしもオフィスで働く必要性の無いことも世界の多くの人が同時に体感してしまいました。今現在、オフィスには人は最低限のスタッフしかおらず無駄な家賃の支払い状態になっています。今後はオフィスサイズの縮小を行い、残ったオフィス空間はコラボレーション業務を行うスペースのみに割り当てられることになるのかなと思っています。
私ならそうしますから。
今現在ではまずはゴールデンウィーク明けまでをめどに在宅勤務を続けると私の会社ではアナウンスがされています。それはベストな場合のスケジュール感で恐らく短くても夏場まで世界的にみるとこの状況は続くと思っています。
長期的なす巣篭もり総力戦となりそうなので、せめて在宅業務の作業環境の構築およびマインドを切り替えてみなさん挑もうでは無いでしょうか?