Pumigadgets デジタルガジェットなブログ

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【我が家のInternet回線見直しの話】リモートワークな今であるからこそ

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日々、コロナウィルスの影響が増加する毎日皆さんはどのようにお過ごしでしょうか?

 

私は基本在宅勤務となっており、お客様先訪問であったり、急務を要する用事でオフィスに出向くこと以外は全て自宅で仕事を行なっています。

 

ITツールが普及して初めての世界規模でのパンデミックとなり、自宅にいながらでも大体の業務がこなせてしまうということを全世界の人が同時に体感してしまったということは、この騒動が治った後にも大きく世の中の価値観を変えてしまったとなるでしょう。

 

そしてリモートワークで最も重要となるのは、自宅のInternet回線事情です。我が家は戸建て住宅に住んでおり、我が家に住み始めてCATV > B-Flet's(フレッツ光ネクストに途中で勝手に変更?) > IIJmioひかりへとInternet回線を見直して来ました。

 

本日は、IIJmioひかりの話を記事にしたいと思います。

フレッツ光ネクストからIIJmioひかりに変更したのは2017年11月です。

2020年現在とは少し変わっているかもしれませんが、ご了承ください。

 

PPPoEの罪

まずはIIJmioひかりに移行する前に使用していたフレッツ光ネクストの話をしたいと思います。

この回線は全身であるB-Flet'sの時代から加入しており手元の資料を読み返してみると2007年から契約している回線でした。

今や、1Gや10Gの回線が出て来ている中、100Mbpsです。少し心許ない気はしますが、とはいえ100Mbpsなので、普通にWebブラウジングする分には全く問題ない(はず)です。

 

B-Flet'sやフレッツ光ネクストを契約されている方ならお分かりだと思いますが、これらの回線はPPPoEと呼ばれる仕組みでInternet回線に接続できる仕組みとなっています。

 

厳密には自宅から伸びている光ファイバーケーブルは最寄りのNTTの局舎に収容され、そこでPPPoEが終端、認証されプロバイダに引き渡されていると言う仕組みに裏ではなっています。

要は光ファイバーケーブル自体はNTT東西の持ち物で、NTTの局舎の中でユーザ認証を行なって加入しているプロバイダを識別しその加入しているプロバイダに引き渡し、Internet接続に関してはプロバイダが行っていると言うことです。

 

で、ここで問題になってくるのはこのPPPoEの終端と認証の仕組みになります。

先にも書いた通り、PPPoEの終端はNTTの役目となっており、その局舎でカバーする全てのフレッツ光ネクストのユーザがPPPoE終端装置を通ることになるのです。

私がB-Flet'sに加入した2007年と2020年現在では自宅から発生するInternetトラフィックの量は桁違いに増加しています。

なのにNTTはPPPoE終端装置の増強は行わず、1回線あたり100kbps程度のスピードでキャパシティの管理をしているのです。とは言え全家庭が一斉にInternetを使うといったことは無いのですいている時間帯であれば100Mとは言わないまでもそれなりのスピードを出すことが出来るのですが、夜の時間帯はトラフィック量も多く自宅に帰ってくるとネットが遅くてイライラするということが発生してしまうのです。

 

Youtubeはもちろん、Amazon PrimeNetflixといったストリーミングサービスが一般的となった中、すでにこのPPPoEの仕組みが破綻してしまっているのです。

 

脱PPPoE

先に書いた通りInternetの遅さはPPPoEが原因ですので、PPPoEを使わないInternetアクセスサービスに変更すればよいと考えたのです。

まず候補となったのはNURO光です。このサービスは下り最大2Gbpsとなっています。これは最大の有力候補だったのですがいざこのサービスに変更しようとするとNTTの光ファイバーからこのNUROの光ファイバーに変更する必要があり自宅内の工事等が少し面倒であることが分ってきました。とは言えたいしたことでは無いのでこれで問題ない方にとっては良いサービスだと思っています。

もう一つ候補として挙がったはIIJmioひかりです。このサービスは実は基本的にはPPPoEを使用したサービスとなっています。ですので何も考えずこのIIJmioに乗り換えたとしてもNTTにおけるPPPoEの帯域の制限を食らってしまうので結果スピードが速くならないという事が発生してしまうので注意が必要です。

ではなんでこのサービスが候補に挙がったかというと、オプション料金を支払えばPPPoE接続を回避して接続される方式が用意されているためです。これはIPoEと呼ばれる方式でこれは別途説明したいと思います。

しかも金額は基本料金3,960円と他プロバイダと比較して格安となっています。IPoEのオプション料金が月額800円。基本料金と合わせて4,960円ですね。しかもIIJmioにはSIM契約があれば600円引きとなるサービスがあるので私はiPadIIJmioのSIMを使っているので今回のInternet回線で発生する費用は月額4,360円となるわけです。

 

で、早速回線切り替えを依頼

契約時の流れや、より細かな内容は旧Blogサイトを参照してください。(まもなく廃止予定ですが。。。)

 

pumigadgets.click

 

回線の切り替え

まずはフレッツ光ネクスト時代の回線測定結果を。

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下り18Mbps、上り78Mbpsでした。

これは2017年の時の結果でこの数値は当時ではかなり良好な数値だったと記憶しています。

夕方から夜では数Mbpsまで低下するので、使い物にならなりませんでした。

 

さてIIJmioひかりにするとどうでしょうか?

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我が家ではこんな感じですね。

実は我が家にはルータの手前にUTMをL2(ブリッジ)で設置しており、そのパフォーマンスが最大250Mbpsなのでこれがボトルネックとなってしまいこのような数値となってしまうのです。

 

細かな話は別の記事で書こうかと思っているのですが、今回のIIJmioひかりによるInternet接続はIPv4DS-Liteを使い、IPv6は自宅のルータではブリッジ設定となっているため、これまでのPPPoEによる仕組みで使っていたNAT等の仕組みを使っていないため自宅のNWが回線から丸見えな状態になっているのです。

(実際にはDS-Liteはプライベートアドレスを使用しているのでInternetから直見えな状態ではないのですが、イメージとして)

なので、我が家のデバイスを守るためにも自宅の出口にUTM製品を配置しようと思いパフォーマンスは犠牲にしてもこのような構成になったのです。

 

UTMの話はさておき、試しにUTMを外した状態でも少し計測してみました。

スクリーンキャプチャは取っていないですが、上りは800Mbps以上のパフォーマンスを発揮!昇りは結果にばらつきがあるのですがそれでも、最低で300-400Mbpsは常に出る状態です。

 

まとめ

まさか、数週間の在宅勤務になるとは思っていなかった2017年当時ですが、本当にこれをやっておいて良かったと思える結果です。

会社とVPNで繋いでの業務であっても、Web会議を行ってもなんら問題なく仕事が行えている毎日です。

現在自宅で仕事をなされていて、回線がPPPoEのままで回線品質を改善したいと言う方がいればまさにお勧めできる内容です。

 

また、NTTもこのままではいかんということで、NTT自身もIPoE接続を開始するようです。

フレッツ光クロスと呼ばれるサービスとなりますので、これに関しても別途記事にしたいと思います。