Pumigadgets デジタルガジェットなブログ

40代ITエンジニアが日常使用しているデジタルガジェットのレビューを行います。

【Anker PowerPort Seed5 Quick Charge 3.0 レビュー】家族中をまとめて充電

f:id:Pumigadgets:20170115105301j:plain

先の記事では窒化ガリウムを採用した、Anker PowerPort Atom PD1とPD2のレビューを行いました。

 

pumigadgets.hatenablog.com

 

 

pumigadgets.hatenablog.com

 

これからの主流はUSB-Cのインターフェースを採用したUSB充電器となるのでしょうが、家中のデバイスはまだまだUSB A-Typeがほとんどだと思います。

今日紹介するのは前回と同様AnkerのPowerPort Speed 5 Quick Charge 3.0です。Anker社の製品名はとても分かりやすく、今回の製品ではPowerPortはUSB充電器全般の製品名でその後にある数字がポート数となっています。でさらに今回はQC3.0に対応しているのでそのまま製品名になっている感じですね。

f:id:Pumigadgets:20170115105300j:plain

 

 

サイズはでかい!

PowerPort4は直接コンセントに挿すことの出来るタイプとなっているのですが、今回のPowerPort Speed 5は充電器本体に電源ケーブル(メガネ型)を使ってコンセントに差し込むタイプとなります。この電源ケーブルは長い物(約1.5m)が付属されていますのでコンセント位置と充電器を設置したい場所が離れているような場合にも対応が出来ます。逆に言うと長すぎるケーブルを使わなくてはいけないのでジャマな場合には100均ショップ等で短いものに交換を行う必要があります。とは言えケーブルを束ねるバンドが付いていますので付属のもので問題になる事は無いでしょう。

f:id:Pumigadgets:20170115105425j:plain

電源ケーブルはメガネ型を使用

本体サイズはかなり大きいです。13.7 x 13.4 x 4.5 cmとなっており、重量は381g(!)とかなりのヘビー級です。PowerPort4とは物理ポート数は1つしか変わらないのですが製品としては全く別物だと思ったほうがよいでしょう。
この製品の位置づけとしては持ち運ぶことは前提としておらず据え置きで使用することで設計されているのだと思います。

 

電源の仕様

この製品はQC3.0に対応しているのですが、全PortでQC3.0に対応しているかというとそういう訳ではなく、5Portのうち2PortのみがQC3.0に対応しており残りの3PortはUSB3.0に対応ということを注意する必要があります。USB3.0のPortにQC3.0に対応したデバイスを接続しても高速給電はされません。

f:id:Pumigadgets:20170115105341j:plain

上2つの青色のPortがQC3.0対応

製品背面にもQC3.0に対応しているPortの説明が記述されています。
出力値を確認してみるとQC3.0ポートは
3.6 – 6.5V / 3A
6.5 – 9.0V / 2A
9.0 – 12V / 1.5A
と書かれています。モバイルバッテリーPowerCore 10000 QCの記事で書いたQC3.0の出力値と少し違いますね。QC3.0は本来であれば24Wまでの給電が可能だという認識なのですがこの製品はQC3.0の最大のパフォーマンスは発揮できない(18Wまで?)製品ということなのでしょうか?私はQC3.0に対応したデバイスを所持していないので実際のパフォーマンスを測定することが出来ませんので、別途入手してパフォーマンスのレビューをしたいと思います。
USB3.0対応Portは、
5V / 4.8A(2.4A MAX per Port)
となっています。

 

Anker社の製品HPを見てみると「5Portで63Wの出力」と書かれているのですが、本体の出力値を信じると「QC3.0 18W x 2Port + USB3.0 24W」となり合計60Wとなりますね。まぁ、誤差の範囲かな。。
また、注意しなくてはいけないのはUSB3.0の3Portの仕様です。3Portで24Wまでの給電となりますのでタブレットを3つ同時に充電を行うと最大のパフォーマンスを発揮しないということになりそうです。

f:id:Pumigadgets:20170115105324j:plain

背面

まとめ

この製品はQC3.0に対応したUSB高速充電器となりますのでQC3.0に対応したスマートフォンをお持ちの場合にはとても良い製品だと思います。逆に言うとQC3.0に対応している必要が無いという場合には各Portの出力の癖を把握する必要がありますので1Port少ないですがPowerPort 4の方が使い勝手は良いと思います。Amazonのレビュー等ではiPhoneをQC3.0 Portで充電すると通常の充電よりも遅い場合があると投稿されておられる方もおられるので、単純に5PortのUSB充電器が欲しいといった方がいらっしゃいましたら仕様を理解して購入する必要があるかと思います。
とは言え仕様である60Wフルで充電したいというケースは少ないと思いますので、充電のスピードで気になる方は少ないとも思いますが。。